骨を再生させる手技は様々ありますが、その中でも比較的安全な方法が抜歯と同時に感染した組織をしっかり取り除き、骨に置き換わる材料を充填して特別な膜でカバーする方法です。
これをソケットプリザベーションと言います。
利点は抜歯と同程度の傷口で術後の痛みや腫れが比較的少なくて済むという点です。
欠点は骨に置き換わるので6ヶ月ほどかかる為、治療完了するまで1年近くかかります。
では実際のケースになります。
昨年10月、長年の虫歯の放置による根尖病巣が原因で抜歯をしました。 抜歯後、インプラント治療を希望されましたが、炎症が副鼻腔まで波及し上顎洞炎を起こしていました。
抜歯当日に感染した肉芽を徹底的に取り除き骨補填剤を充填し、オープンメンブレンを特殊な縫合方法で固定しました。
術前のCT画像で根尖病巣が副鼻腔まで進んでいるのがわかります。
十分な骨の維持がなされている事がわかります。
5ヶ月経過しましたが歯肉のボリュームが維持され順調な治り方だと思います。
この後、インプラントシミュレーションガイドSMOPにて治療計画を立てていきます。
ソケットプリザベーション
費用 165000円〜220000円(欠損の大きさで骨補填剤の使用する量が変わる為)
インプラント埋入までの期間 5ヶ月から6ヶ月
骨造成法は様々の術式があります。当医院は患者さんの症状にあわせた一番確実で安全な方法をご提案いたします。