令和5年12月30日まで
9:00〜13:00 15:00〜19:30
令和6年1月9日から
9:00〜13:00 15:00〜19:00
診療時間が変更になります。
下のケースは歯根破折を起こし、周囲の骨吸収や上顎洞内まで炎症が波及しておりました。
このように神経を取っている歯は栄養供給が遮断され、脆くなっています。
データでは神経処置をした術後15年経過した場合は50%、30年経過した場合は88パーセントの確率で歯根破折、根尖病巣、歯根吸収が主な原因で抜歯に至ると示しています。
日本全国、歯科医院の数は68000件あると言われています。
その中でインプラント治療を臨床に取り入れている医院はおそらく6割と言われています。
ではこの症例は実際どのように治療計画を立てるでしょうか?
まず、半数の歯科医院ではインプラント治療の選択肢は提示されないでしょう。なぜなら、術前のレントゲン写真から骨量が不足しており、副鼻腔の炎症が認められるからです。
残りの先生は大部分は抜歯後、半年待って骨が回復してきたら改めて検査しましょう、という消極的な対応になると思います。
ごく少数の先生が、抜歯後、3ヶ月経過して水平、垂直的に骨造成を行い外科処置が3〜4回、治療期間が約1年〜1年6ヶ月ほどかかります、とご提案されるのではないかと思います。
当医院では過去の同じような治療ケースを外科処置が1回、治療期間が4ヶ月で終えることができた実績がありますので、今回もそのような対応で手術させていただきました。
このように当医院では難症例に対応する技術トレーニングを長年行なってきました。
日本全国の歯科医院より出張手術の依頼、当医院での難症例患者さんのご紹介やオープンセミナーの主催、治療計画のプライベートトレーニングなど当医院のプライベートクリニックでの診療のみならず多くの仕事をしております。
その為、ご予約が取れにくくなっておりますのでご了承ください。
また、今宵の物価上昇など含めて世界経済では当たり前の高度で専門的な歯科治療に対する適正な診療費用が高くなっております。
これは患者さんの皆さんが日本特有の国民皆保険制度に慣れ親しんでいると非常に高額に感じられると思います。
しかし、世界的に見るとそれ自体が異常な事であると自覚していただきたいと思っております。
分かり易いのは皆さんが海外旅行先で病院に行くと、高額な費用で驚かれると思います。
1時間付きっきりでドクターと助手がずっと付いて数ミクロンの細かい作業をして、な尚且つ、数百万から数千万円する高額な診療機器(マイクロスコープ、CT、ユニット)を使用しているにも関わらず患者さんがお支払いする窓口負担が数千円で済むことが異常であるとお気づきになっていただきたいと思います。
最低限の医療を国民全体に行き渡るようにする事が国民皆保険制度であって、そのコンセプト自体は素晴らしいと思っています。
しかし、国民皆保険制度ができた昭和30年と令和5年では国民が歯科治療に求めている事が大きく違うということを、しっかり意識しなければいけません。
このような現状から当医院では積極的なQOLを維持する為に無闇に歯を削る、神経を取る、繋げないを前提に診療を行なっています。
そして、患者さんには予防の意識を高めていただき、定期的なクリーニングで歯を大切にしてもらいたいと願っております。
上記のケースにかかる費用
インプラント治療 385000円
GBR 132000円
PR 33000円
ジルコニアクラウン 176000年