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夏季休診のお知らせ

8月12 日(土)〜8月15日(火)まで夏季休診となります。

通院中の患者さんにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞ宜しくお願い致します。

歯根破折は診断が難しい・・・。

下記のケースは歯根破折を起こして来院された症例になります。

元々、咬合力が強く、以前も神経の無い歯が割れて抜歯を余儀なくされたご経験がありました。

その過程を知っていたので、患者さんにも早い段階で破折していますので違和感は残りますし近いうちに抜歯をしなければ周囲の骨が感染を起こし溶けてしまいます。とお伝えしました。

破折の病状は薪を割ったような状態になっている場合は、レントゲン所見もはっきり分かりますし、患者さん自身も強い激痛や大きな動揺、歯肉の腫れなど只事出ない事を感じます。

しかし、初期の段階ではなかなか鑑別診断が難しく経験の浅いドクターでは対応に苦慮することもあります。

一般的な診査診断として、

1 限局した深い歯周ポケット

今回のケースはメンテナンスを受けていた患者さんだったので以前と比べて、極端にポケットが深くなっていました。

2 歯の動揺

通常健康な歯でも0.2mmの範囲内で動揺がありますが、破折している場合はそれ以上に大きな動揺があります。

3 打診

一般的な検査で歯をトントンと叩いて痛みや音を聞く事があります。破折している場合は鈍い音を発します。

4 デンタルX線

直近で破折を起こした場合、まだレントゲンに写ってこない場合がありますが、時間が経つと歯根周囲に透過像が現れてきます。

5 歯頚部寄りの歯肉腫脹

通常、根尖病巣が原因で歯肉が腫れる場合は深い、いわゆる歯槽粘膜にびまん性に腫れてきます。しかし、破折が原因の場合は歯頚部に近い歯肉が腫れてきます。

このように様々な検査から鑑別診断を行い、最終的に外科的に歯肉を剥離し、破折線を直視下で観察し写真を撮り、患者さんにお見せする事もございます。

歯根破折は残念ながら防ぐ事ができません。いくらメンテナンスに来られても未然に防止することができず私たちも対応に苦慮しております。

また、患者さん自身も突然痛みや腫れが出てきて、抜歯しか対応ができない事で非常にショックも大きい事が多いです。

当医院では、前もって破折を起こす可能性が高い歯はわかりますので、常々お話しをするようにしています。

上記のケースのように早期歯根破折から抜歯即時インプラント埋入した場合の費用

インプラント埋入手術       385000円

GBR                66000円

PR(仮歯)             33000円

ジルコニアクラウン         176000円

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