丁寧な治療すれば歯の寿命は年単位で変わります。治療は削る・詰める・かぶせるだけでなく、患者さんの希望を考慮した上で理想的な改善案を検討し、治療計画を決めます。
ゴールを決めた治療は手間がかかりますが、治療が良ければ歯は長持ちするので手抜きは出来ません。例えば、このような歯を綺麗に修復したい方がいらっしゃったとします。
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虫歯などで傷んだ歯の修復が必要な場合、支台歯形成という歯を整える治療を先におこないます。支台歯を綺麗に形成出来るかどうかで最終的につくられる歯の出来映えに大きく影響します。
虫歯を取り残す事なく除去し、歯の高さバランスを整える。
歯ぐきが腫れていたり歯を削りすぎていたり、削り足らなかっても駄目で、最終的な被せ物から逆算して要件が満たされているか模型上で何度も確認し、不足がないかチェックします。
歯の型を採ったご経験がある方は多いと思います。少しでも精密に型を採る事で精密な歯が出来上がるのですが、型を採る前に当院では必ず歯肉圧排という処置をおこなうようにしています。
歯と歯ぐきの間に見える糸(ジンパック)で境目を人為的に作ります。こうする事で歯と歯茎の境界線が明確になりとても綺麗に型が採れます。
これで仮歯を作るとこうなります。
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歯の形成を綺麗に行い、型を採りやすいように歯肉を圧排し、仮歯で歯茎を安定させたら最終的な被せ物(最終補綴物)を作成します。再び型を採るのですが、当院は基本的にシリコンを用います。
現状最も精密な型取り材はシリコン(シリコン印象)です。歯科材料は進化しているので、今後は光学印象が主流になると思いますが、現状はシリコンがベストである場合が多いでしょう。
シリコンで型を採った後の縮小率はわずか0.02%。型を採る条件を良くした上で印象すれば、出来上がってくる被せ物の精度は良くなります。
歯の根の治療を受けた経験のある方は多いと思いますが、治療の際には出来るだけラバーダムで歯の周辺を防湿します。理由は、根幹内は封鎖された環境なのでバイ菌に弱く、治療中に出来るだけ細菌感染の確率を下げたいからです。唾液の中には細菌感染の元となる菌が含まれているので、繊細な根幹内を触る治療の際にはラバーダムで防湿します。問題は手間とコストがかかる事。
ラバーダムはかけないという先生もいますが、根幹内を丁寧に洗浄すれば良いケースもあるので、していないから絶対に駄目という訳ではありません。そこはケースによりますが、やった方が感染は防げます。
虫歯が出来やすい歯とは、歯みがきがしずらい歯です。
原因は生活習慣であったり、歯茎の状態であったり、治療後の被せ物の質など様々です。私が出来る事は歯茎の状態改善、そして綺麗で機能的で虫歯になりにくい歯に治療する事です。 痛みの不快感、見た目の精神的な不快感、磨きにくい歯ならび、口臭。これらは全て同一で繋がっているのものです。当院では、考えられるお口の不快症状を改善する計画を作ります。
虫歯が出来にくい長持ちする歯に治療しましょう。美しくて機能性に富んだ歯に出来ますので、何度も再治療を繰り返して最終的に抜歯しなくて済む治療を目指します。
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